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ラズパイを内蔵したファミコンカセットの製作

1983年に発売されたファミコンは、現在もインディーズ市場で定期的に新作ソフトが発売されるなど、絶対的な存在感を誇るレジェンドハードです。しかし、描写性能は現行ハードと当然比べられる次元ではありません。ここで紹介するのは、FPSゲームの始祖ともいわれる『DOOM』を、レトロなファミコンで動作させるキットです。

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ラズパイが処理を担当するファミコン

BAKUTEN工房の「FCカセットにラズパイ載せてDOOMがヌルヌル動いちゃう基板」は、元々は海外版ファミコンのNES用に開発された「NES DOOM」をもとに、日本向けにリファインされたもの。実勢価格は5,480円です。

別に用意する「RaspberryPi (ラズパイ)」が主要な処理を担当しますが、ファミコン側のすべての処理を乗っ取るわけではなく、ファミコンの仕様に合わせた画像をリアルタイムで転送してBG画面を高速で描画し、あくまでファミコン側が出力するというカタチ。ファミコン実機でヌルヌル動くDOOMは、見る人が見れば衝撃的なハズです。

ラズパイを内蔵したファミコンカセットの製作

キットには、Raspberry Pi3A+とUSB開発基板を着脱可能にするソケット類が付属します。今回はソケットを一切使わずに、全パーツを直接基板に実装したFCDOOM専用カートリッジを作成しましょう。

ラズパイ内蔵のファミコンカセット

ラズパイを内蔵したファミコンカセットの製作に必要な材料は「RaspberryPi 3A+」(4,200円)、「FX2LP CY7C68013AUSB Development Board」(1,320円)、「FCカセット基板用でかカセットケース【クリア】」(1,300円)です。

ラズパイ本体を始め、基板上にハンダ付けする部品はさほど多くないため、電子工作に慣れている人であればさほど問題にならないレベルでしょう。

しかし既存のFC用カセットケースや、今回使用する「でかカセットケース」に収めるには、ラズパイのコネクタ類の取り外しやプリント基板削り、ケース側の突起を細かく削るなどの力技が必要になります。

特にmicroSDカード周りのスペースがシビアで、無理に押し込むと、microSDカード及びスロットに電気的な損傷を与えてしまうので慎重かつ丁寧な作業も必要です。(文/まりえん)

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