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英語の勉強におすすめのニュースサイト&アプリ - STUDY HACKER|これからの学びを考える、勉強法のハッキングメディア

英語ニュースを勉強に取り入れてみようと考えている方はいませんか。基礎的な英文ならある程度理解できる英語学習者であれば、最新のニュースを通して英語を勉強するのも効果的な勉強法のひとつです。

今回は、ニュースを使って英語を勉強するメリットと重要ポイント、および英語の勉強におすすめのニュースアプリ、ニュースサイトなどをご紹介しましょう。

  • 英語ニュースで勉強するポイント
  • 英語の勉強におすすめなニュースアプリ
  • 英語の勉強におすすめなニュースサイト
  • 2. 日本関連のニュースサイト
  • 3. ビジネス・経済関連のニュースサイト
  • 英語ニュースを気軽に勉強できるウェブサービス
  • 英語ニュースで勉強するメリット

    英語ニュースを使った勉強には、さまざまなメリットがあります。代表的なメリットはこちら。

     1.生の英語に触れられる 2.世界情勢に詳しくなれる 3.常に新しい英文で学習できる 4.重要な情報をすばやく把握できる

    順番に詳しく見ていきましょう。

    第一のメリットは、生の英語に触れられること。ニュースで流れてくる音声は、英語学習用教材と異なり、学習者のレベルに応じて語彙や文法を制限しているわけではありません。また、英語ネイティブが聞き手であることを想定しているため、読み上げられる音声もゆっくり話されるわけではなく、ネイティブが話すスピードの英語を体感できます。そのぶん、より実践的なリスニング力が身につき、かつさまざまな語彙を実際のニュースから勉強することも可能です。

    英語ニュースで勉強することで、世界情勢に関する知識がより深まります。人種問題や紛争の問題といった海外のニュースは、日本では大々的に報じられる機会はそれほど多くありません。

    たとえば、2020年にアメリカで白人警察官が黒人に暴行した事件に関するニュースは、日本のメディアでは詳細に報じられる機会が少なかった一方、アメリカのメディアでは暴行の背景や、暴行に対する警察へのデモや黒人差別に反対する運動などに関するニュースが毎日のように流れました。

    英語のニュースで時事問題を勉強することで、日本語の報道だけでは収集できない情報にもアクセスでき、世界情勢により詳しくなれますよ。

    また、現地の人との雑談でニュースに関する相手の話題についていきやすくなり、ニュースを話題にしてコミュニケーションすることもできるようになるのです。また時事問題について意見を述べるような場面に備えて、話の切り口を把握しておくこともできます。

    3つめのメリットは、最新の英文で学習できること。そのときの出来事や情勢によって、ニュースで流れる英文は常にアップデートされます。特に、オンラインでもアクセスできる英語ニュースではこの点は顕著なため、掲載された英文が変わらない市販書籍の英語学習用教材にはないメリットと言えるでしょう。

    英語ニュースを通して日々勉強することで、新鮮な英文に日々触れることができますよ。

    4つめのメリットは、重要な情報をすばやく把握できること。世界経済や経営を動かすニュースやプレスリリースは、日本語よりも英語で先に報じられる傾向があります。

    日本経済新聞社編集委員の木村恭子氏が取り上げている一例が、Apple社が2022年発売のiPhoneをすべて5G対応にするというニュースです。このニュースは、台湾の「Nikkei Asia」記者が台北の関連工場で取材を行なったことを通して初めて明らかになったとのこと。英語で報じられたのち、翌日になってようやく日本語で報じられたそうです。

    英語ニュースの勉強は、世界の重大ニュースにより迅速にアクセスできることにも役立ちます。

    英語ニュースで勉強するポイント

    英語ニュースで勉強するうえでぜひ押さえておきたいポイントを3つご紹介しましょう。

    第一のポイントは、同じニュースに関して国や地域、立場、拠点などが異なる複数のニュースメディアでチェックしてみること。日本で起きた出来事でも、日本の立場から報じるニュースと海外の立場から報じるニュースでは、描写の仕方が異なる場合があります。一面的な立場ではなく、多面的な立場からニュースを見てみることで、幅広い視野を身につけることが可能です。

    さらに同じ内容をどのように表現しているか複数のニュースを比較してみることで、パラフレーズ(表現の言い換え)の仕方を学ぶこともできますよ。パラフレーズを意識することで、言葉がすぐに口から出てこないときに簡単な表現に言い換えられ、コミュニケーションを円滑に進めやすくなるでしょう。

    次のポイントは、ご自身のSNSでニュースメディアをフォローすること。ご自身の関心があるトピックの多いニュースメディアや、ご自身のビジネスに関わりが大きいニュースを報じているメディアのアカウントをフォローすることで、最新の記事に簡単にアクセスできますよ。

    3つめのポイントは、記事に関する自分の意見やコメントを英作文してみること。記事を読んで、自分の意見を英語で書けば、アウトプットの練習につながります。SNSを使うと簡単にコメントができるので、特におすすめです。ほかの読者から肯定的な反応があれば、相手に理解できる英文が書けているという根拠になるため、自信になっていくでしょう。

    どのSNSを使っても問題ありませんが、Twitterだと280字(英語半角)の文字制限があり、長い文章を書く必要がないため、よりコンパクトな英文を書く練習におすすめです。

    以上3つのポイントを意識して、英語ニュースで勉強してみてください。

    英語の勉強におすすめなニュースアプリ

    ニュースを使った英語の勉強にはアプリが便利。スキマ時間で気軽に勉強できるので、うまく活用したいですよね。ここでは、英語の勉強で特におすすめのニュースアプリをご紹介しましょう。 

    「Reuters News」(iOS/Android)は、国際ニュースの通信社である英ロイターが運営するスマートフォンアプリ。映像ニュースを配信しており、世界中のニュースを映像を通してチェックすることができます。

    ニュースジャンルは、国際、ビジネス、テクノロジー、スポーツ、ライフスタイルなど多種多様。動画のアイコンをタップすれば、最新のニュースを動画で見ながら勉強することが可能です。音声より1、2語遅れて何も見ずにリピートする「シャドーイング」の練習に活用できるでしょう。英語字幕表示をONにすれば、流れてくる音声の最初から最後までピッタリ重ねて発音する「オーバーラッピング」の練習にも役立ちます。さらにニュースの保存機能を使えば、興味のある分野だけニュースをまとめて見るということも可能です。

    さまざまなニュースをまとめている無料アプリとしておそらく馴染みがあるだろう「スマートニュース」(iOS/Android)。このアプリで英語の勉強ができることをご存じでしょうか。使い方はプロフィール画面にある歯車の形をしている「設定」をタップして、表記を「英語」にするだけ。

    さまざまなニュースメディアをひとつのアプリでまとめて閲覧できるのが便利です。「スマートニュース」でも、トップニュースやスポーツ、芸能、国際、ビジネスとさまざまなジャンルで勉強できます。

    ニュースで英語リーディングの勉強をしたい方には「Newsela Student」(iOS/Android)もおすすめのアプリのひとつ。大半の記事で語彙のレベル調整ができるのが特徴です。機械音声ではありますが、自動読み上げ機能もついています。

    一番下のレベルだと一文あたりの長さが短く、やさしめの単語が使われているため、いきなりニュースで英語を勉強するのは難しいという方にも勉強しやすいアプリです。慣れてきたらさらに上のレベルで読めるように勉強していきましょう。

    ご自身の興味や関心にマッチしたニュースをまとめて表示してくれるアプリが「Google News」(iOS/Android)。興味や関心、好きなニュースメディアの設定や、Google検索で用いたキーワードやYouTubeで過去に閲覧した動画によって、カスタマイズされたニュース記事がトップで表示されます。あまり関心のないトピックやメディアを非表示にすることも可能です。

    ご自身の好きなトピックやメディアでまとめて英語ニュースを勉強したい方はぜひお試しください。

    英語の勉強におすすめなニュースサイト

    英語の勉強におすすめのニュースサイトを「海外のニュースサイト」「日本関連のニュースサイト」「ビジネス・経済関連のニュースサイト」の3つに分類しました。

    海外のニュースサイトで勉強することで、英語のスキル向上だけでなく世界情勢をすばやく詳細に把握できるメリットもありますよ。代表的な海外のニュースサイトをご紹介しましょう。

    「CNN(The Cable News Network)」は、世界的に有名な同名ニュース専門チャンネルのニュースサイト。アメリカ政治、経済、ビジネス、スポーツなど多彩なジャンルのニュースで英語の勉強ができます。

    アメリカ関連のニュースで勉強したい場合は「CNN US」を、国際情勢を扱ったニュースで勉強したい場合は「CNN International」を選びましょう。

    また、世界で起きたその日のニュースを10分間にまとめて伝えている「CNN 10」もあります。通常のニュースよりもシンプルな英語が使われており、スキマ時間でCNNを使って勉強したい方、CNNの本場のニュースだとハードルが少し高すぎるという方におすすめです。

    「NPR(National Public Radio)」はアメリカの非営利公共ラジオネットワークNPRが運営するニュースサイト。無料で利用でき、ラジオで放送されたニュースのスクリプトを使ってリーディングの勉強をしたり、一部のニュース記事に含まれているオーディオファイルを聞いてリスニングの勉強をしたりすることが可能です。 

    「BBC News」は、イギリスの公共放送局「BBC(British Broadcasting Corporation)」が運営するニュースメディア。イギリス国内の情勢だけでなく、アジア情勢、テクノロジー、ビジネスなどさまざまなニュースをイギリスの視点で報じているニュースで勉強ができます。ウェブサイト上の「Video」をクリックすると、短いニュース動画がまとめてあり、スキマ時間に勉強するのに効果的。

    「BBC News」には日本語の公式サイトがあるため、まずは日本語で記事内容をざっくり理解してから、英語記事を読むというような勉強法ができるでしょう。

    日本の情勢を英語で報じているニュースは、内容を理解するための背景知識があるぶん、海外ニュースと比べて理解しやすいのが特徴。代表的なニュースサイトを以下にまとめました。

    「The Japan Times」は、日本の視点から世界情勢やアジア諸国に関連するニュースを英語で発信している英字新聞ジャパンタイムズの公式ニュースサイト。ニュースだけでなく社説やコメントも読むこともできます。

    英語学習者向けの週刊紙「The Japan Times Alpha」のニュースサイトもあり、無料の会員登録をすれば、毎週金曜に更新されるTop Newsと月5本までのニュースの英文記事を閲覧することが可能です。

    「NHK WORLD-JAPAN」は、NHKが日本関連の情報を、英語を含む外国語で発信している無料のニュースサイト。ニュース記事や短くまとめられた過去のニュース動画に加えて生配信の動画で勉強することができます。

    NHKラジオの語学番組の公式サイト「ニュースで英語術」にアクセスすると、実際の放送から一定期間が経過した「NHK WORLD-JAPAN」のニュースの英文と和文をチェックすることが可能です。毎週月曜日から金曜日まで1本ずつ更新されています。

    「Japan Today」も、日本情勢を中心に世界で起きたニュースを日本の視点から英語で発信しているニュースサイトのひとつ。政治や国際問題、犯罪、エンタメなど、豊富なニュースジャンルを扱っています。

    「News on Japan」は日本関連の英語ニュースをまとめているニュースサイト。社会問題やビジネス、政治など各ニュースメディアが報じているニュース記事をチェックできます。日本で実際に報じられたニュースとともに英文記事が掲載されていることが多いため、動画でサッと内容を理解してから英文を読むと、英文の内容がつかみやすくなるでしょう。ニュース記事の長さが比較的短いため、限られた時間でリーディングの勉強をするのに有効です。

    ビジネスや経済に関する語彙力を伸ばしたい、世界のビジネス動向や経済の流れをすばやく把握したいという方は、ビジネスや経済に特化した英文ニュースサイトを活用した勉強が欠かせません。代表的なニュースサイトをご紹介しましょう。

    「Nikkei Asia」は日本をはじめとするアジアの市場トレンドや経済のニュースを通してリーディングの勉強ができるニュースサイト。無料版では各ニュースのリード文(記事の冒頭部分でニュースの大まかな内容を簡潔にまとめている一文)を閲覧できますが、購読すると記事全文にアクセスしたり、購読者のみに公開されている独占記事を閲覧したりすることができるようになります(※)。

    ※デジタル版は1か月17.99米ドル(約2,073円)。3か月41.99米ドル(約4,840円)。1年119.99米ドル(約13,832円)。レートは2022年1月11日現在。

    「Bloomberg」は、世界各国の金融や、テクノロジー、ビジネスに特化したニュースサイト。経営、経済を理解するのに必要な語彙や表現を勉強でき、さらにビジネスに関わる重要な情報を収集することもできますよ。定期購読をすることで、記事の全文閲覧やライブ動画の視聴、オーディオファイルの視聴がすべて可能になります(※)。

    ※デジタル版は通常1か月34.99米ドル(約4,033円)。1年415米ドル(約47,842円)。キャンペーンで値引きの場合あり。レートは2022年1月11日現在。

    「CNN Business」は、ニュース専門チャンネルCNNが配信している経済、ビジネス特化型のニュースサイト。経営、経済の最新ニュースを使ってリーディングの勉強をしたり、記事にひもづいている短めの動画を使ってリスニングの勉強をしたりすることが可能です。記事内のキーワードをクリックすると関連記事にアクセスできるため、複数の記事を照らし合わせながら読んでいくこともできますよ。

    「The Economist」は、国際政治と経済関連のニュースで評判が高い、イギリスの経済新聞のニュースサイト。日本をはじめとするさまざまな地域のビジネスや経済の特集記事を使ってリーディングの勉強ができます。定期購読(デジタル版は通常3か月10,490円、1年38,640円。初回は値引きあり)をすれば、アプリ内と公式サイトにあるすべての記事本文の閲覧やオーディオファイルの視聴が可能です。

    以上のようなニュースサイトを、英語の勉強にお役立てください。

    英語ニュースを気軽に勉強できるウェブサービス

    英語ニュースを使って効率的に勉強できればいいのにと思っていませんか。じつは、スマートフォンで気軽に英語の勉強ができるウェブサービスがあります。その名も、ENGLISH COMPANY MOBILE!

    「日本関連のニュースサイト」の章で紹介した「The Japan Times Alpha」と「ビジネス・経済関連のニュースサイト」の章で紹介した「Nikkei Asia」のニュース記事を使って、「語彙学習」「チャンクリーディング」「サイトトランスレーション」「音読」「暗唱」「シャドーイング」といった効率的に英語スキルを伸ばすトレーニングが可能です。継続してトレーニングしていけば、英文が頭から読めるようになり、リーディングスピードやリスニングスキルを格段に上げることができますよ。ニュースを理解するのに重要な語彙もしっかり身につきやすくなります。

    詳細は以下からチェックしてみてください。英語ニュースを活用しながら正しい英語の勉強法が身につくはずです。

    ***英語ニュースを活用した勉強で、語彙力やリーディングやリスニングのスキル向上が期待できるだけでなく、世界の出来事やトレンドをより早く情報収集できるようになりますよ。今回紹介したアプリやウェブサイト、ウェブサービスを、今後の英語スキルアップにぜひご活用ください!

    監修:StudyHacker ENGLISH COMPANY

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    (参考)STUDY HACKER|英語で情報収集する仕事上のメリットとおすすめのメディアSTUDY HACKER|【日経編集委員が語る】英語で情報収集できると圧倒的に有利! 英語メディアを効率よく読む4つのコツ尾田智彦(2019),「ビジネス英語の授業における英語ニュースの活用: 学習指導要領の改訂を踏まえた教育実践の検証」, 経済と経営, 49巻, pp.31-49.STUDY HACKER|「英英辞典」使わないなんてもったいない! wear と put on の違いを説明できますか?ASCII.jp|通勤・通学時はロイターの最新ニュース映像で英語に耳を慣らそう「Reuters TV」Google News ヘルプ|Google ニュースの記事が選ばれる仕組みSTUDY HACKER|「ENGLISH COMPANY MOBILE」で高密度な英語トレーニング! その絶大な効果とは。

    【ライタープロフィール】STUDY HACKER 編集部「STUDY HACKER」は、これからの学びを考える、勉強法のハッキングメディアです。「STUDY SMART」をコンセプトに、2014年のサイトオープン以後、効率的な勉強法 / 記憶に残るノート術 / 脳科学に基づく学習テクニック / 身になる読書術 / 文章術 / 思考法など、勉強・仕事に必要な知識やスキルをより合理的に身につけるためのヒントを、多数紹介しています。運営は、英語パーソナルジム「StudyHacker ENGLISH COMPANY」を手がける株式会社スタディーハッカー。