車には、所有者と使用者というふたつの名義があります。この名義がローン契約者の名義と違うと、さまざまな問題が起こる可能性があるため注意が必要です。そこで、車の名義人とローン契約者が違うケースや、違う場合の注意点を詳しく解説します。
【この記事のポイント】✔車の名義人には、所有者と使用者の2種類がある✔車の名義人とローン契約者は、違うこともある✔ローンを組まないで車に乗るなら、カーリースが便利
そもそも、名義人というのは「権利を持つ人」「法律上の所有者」といった意味の言葉です。車の名義人といった場合は、おもに「車の所有者」を指します。ただし、車検証には所有者と併せて、車の使用者の名義も記載されます。
ここでは、それぞれどう違うのかを詳しく解説します。
所有者とは、車を所有している人のことです。例えば、「これはAさんのペンです」と言ったとき、そのペンの所有者はAさんということになります。車も同様ですが、車検証に所有者が明記されるという違いがあります。自分が持っている車の名義を知りたいときは、車検証をチェックしてみましょう。
所有者は、車について法的な所有権を持っています。そのため、自分の好きなタイミングで売却したり、廃車にしたりすることができます。
使用者とは、車を実際に使っている人のことで、車の税金を支払う義務はこの使用者が負うことになります。ただし、カーリースで車に乗る場合、車の使用者名義はリースの契約者になりますが、税金を支払う必要はありません。カーリースのリース料金には税金も含まれているため、税金の納付はリース会社が行います。
所有者と使用者が違っていても、普段、車を使うにあたって不便なことは基本的にありません。所有者名義が他者の車でも、使用者名義が自分であれば、自宅の車庫に置いて24時間365日、いつでも好きなときに車を使えます。
ただし、所有者が自分名義でない車は、原則として売却することができません。所有者がローン会社になっている場合は、まずローンを完済して、所有者名義を自分に変更する手続きが必要です。
なお、所有者名義が親戚などの名義になっている車は、本人の同意を得て委任状をもらえば売却することが可能です。
ローンを組んで車を購入した場合に、ローンの契約者と名義人が同一になるかどうかは、それぞれの方の状況や、利用するローンによって変わります。
ただし、基本的には以下のようになる場合が多いでしょう。
利用するローン | ローンの契約者 | 所有者 | 使用者 |
---|---|---|---|
銀行のマイカーローン | 本人 | 本人 | 本人 |
ディーラーローン | 本人 | 信販会社など | 本人 |
ディーラーローンは、車を担保にしてお金を貸すことが多く、この場合は所有者が信販会社などになります。一方、使用者は、特別な理由がなければ基本的にローン契約者と同一です。
ただし、ローン契約者と使用者が必ず一致するとは限りません。次の段落で、ローンの契約者と使用者が異なるケースについて解説します。
カーローンの契約者と使用者は基本的に同一ですが、事情があって異なる名義になることもあります。ここでは、3例を取り上げて解説します。
子供がまだ学生の場合などに、親がローンを組んで車を買い、その車を子供が使うというケースがあります。
そもそも、家族同士であれば、車を共有するのは珍しいことではありません。「父親がカーローンを組み、使用者も父親になっている車だけれど、おもに使っているのは子供」というのはよくあることです。
しかし、このような場合に子供を使用者にしてしまうと、税金の支払い義務や車検を受ける義務を子供が負うことになります。「購入費用は援助するけれど、維持費は子供に払ってもらう」ということであれば、使用者を子供にしても問題はありませんが、そうではない場合はあえて使用者を子供にする必要はないでしょう。
ただし、車を子供にあげる場合は、贈与税が発生する可能性があります。特に高額な新車の所有権を子供にする際は注意が必要です。そのような場合は、以下のように対処しましょう。
車を子供に買ってあげると、家族間でも贈与とみなされます。所有者の移転は安易に行わないようにしましょう。
「夫婦で車を購入するため、ローン契約者は2人、車の名義は1人」という買い方は、残念ながらできません。
まず、原則としてカーローンを2人で組むことはできません。どちらかがローン契約者になって、もう一人が連帯保証人になることはできますが、手続きが煩雑になります。
その上で、夫婦のうちどちらかがローン契約を行い、もう一人が使用者になるというのは不可能ではありません。しかし、そもそも夫婦は基本的に生計がひとつですから、どちらかがローン契約をして、同じ方が使用者になるのがシンプルです。特別な事情がなければ、片方の名義にそろえたほうが良いでしょう。
ブラックリストに入っている方は、カーローンの審査に通らず、お金が借りられない可能性が高くなります。そこで、代わりに子供などがローンを組んであげるというケースも考えられます。
ただし、このような名義貸しは法律に反する行為です。「ローンを組んでくれたお礼」として金銭を受け取ると、罪になる可能性もあります。たとえ「返済は自分がするから」と親に言われたとしても、断るようにしましょう。
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車の使用者には、複数の義務が課せられます。これは、カーローンの契約者と使用者が違う場合でも同様で、以下の点に注意が必要です。
車の使用者は、年に1度、自動車税(種別割)を支払わなければいけません。万一支払えなかったり、払い忘れてしまったりすると、延滞金が発生します。
車庫証明がなければ、車を購入することはできません。車庫証明は使用者が取るものなので、基本的に自分で手続きをする必要があります。家族が代行することもできますが、申請書は使用者が書かなければならないということを念頭に置いておきましょう。
車検も、使用者が責任をもって受ける必要があります。車検にかかる費用や、車検時に支払うことの多い自賠責保険料なども、使用者が支払う義務がある点に注意しましょう。
車の保険には、自賠責保険と任意保険の2種類があります。自賠責保険は、車の所有者が加入しなければならない保険のため、名義は所有者と同一になります。ただし、ディーラーローンを組んで名義人が信販会社などになっている場合は、自賠責保険には使用者が加入します。
一方、任意保険は、必ずしも所有者が契約者になるとは限りません。保険の加入条件と適用範囲を知っておきましょう。
所有者名義が自分以外の車でも、基本的には任意保険に入ることは可能です。ただし、名義によっては入れないケースもあります。以下は、車の所有者名義と任意保険加入の可否の一覧です。
車の所有者名義 | 加入の可否 |
---|---|
本人 | ○ |
ディーラー・信販会社 | ○ |
配偶者 | ○ |
親・子供 | △ |
友人・知人 | × |
所有者名義が親や子供の場合は、基本的に加入できます。ただし、同じ家に住んでおらず、別居している親子については、加入できない可能性があります。詳細は、加入を希望している任意保険を取り扱っている保険会社に確認しましょう。
また、友人や知人は他人とみなされます。友人から車を借りていたとしても、任意保険に入ることはできません。
自動車保険の被保険者名義には「本人限定」「本人と配偶者限定」「家族」などの種類があります。被保険者に該当する範囲内であれば、名義人以外でも保険を使うことができます。
例えば、被保険者の範囲を「家族」にしておけば、以下の方が運転する場合に保険の対象になります。
なお、同居していない親族や、同居している友人などは、被保険者に含まれません。
一方、「他車運転危険補償特約」がついた自動車保険に加入していると、他人の車を運転しているときも補償を受けられます。他人名義の車を運転する場合は、このような特約を活用しましょう。なお、実際の補償の範囲は、各保険会社の規約を確認する必要があります。
それ以外の場合は、1日保険などに加入するか、所有者に運転者を限定しない自動車保険に加入してもらうことになります。
そもそも、ローンを組んで車を購入しない場合は、車の名義人とローン契約者が異なることはありませんが、ローンを組んで車を購入する場合は、メリットとデメリットを事前に理解し、慎重に検討する必要があります。車をローンで購入する場合のメリットとデメリットは以下のとおりです。
ローンを組んで車を購入する最も大きなメリットは、まとまった資金がなくても車を購入できることです。
車は、中古車でも数十万円~数百万円する高額なもので、新車の場合はさらに高く、100万円を超える場合がほとんどでしょう。このような多額のお金を支払うのが難しい方でも、ローンを組めば車に乗れます。
ただし、ローン契約者になるのも難しい場合は、別の方法を考えなくてはなりません。前述のように、家族などが購入した車を借りるのがよくある方法です。
ローンを組んで車を購入するデメリットとしては、以下のような点が挙げられます。
また、ローンを組めばまとまった資金がなくても車を購入できますが、頭金を用意する必要があったり、月々の返済とは別に各種税金や保険料の支払いが必要だったりと、それなりの出費は覚悟しておかなければなりません。安易にローンで車を購入して後悔しないよう、購入後のことも踏まえて慎重に検討する必要があります。
車に乗りたいけれど、ローンを組みたくない方や、さまざまな問題で組めない方もいるかもしれません。そのような場合は、ローンを組まずに月々定額の料金だけで車に乗れるカーリースも検討してみましょう。
カーリースとは、自分が選んだ新車をカーリース会社が購入し、月々定額の料金を支払ってその車を借りるサービスのことです。カーリースのおもなメリットは、以下のとおりです。
カーリースはお金を借りるわけではないため、ローンの契約手続きは不要で、さらに頭金などの初期費用を用意する必要もありません。また、各種税金や自賠責保険料、車の登録費用などはすべて月々の定額料金に含まれているため、車にかかるさまざまな費用を一本化できる点も魅力です。
カーリースで車に乗る場合、名義は以下のようになります。
所有者:リース会社使用者:本人(カーリースの契約者)
ローンで車を購入する場合と同様に、所有者は自分以外になりますが、使用者は自分の名前にできます。しかし、ローンとは違い、税金や自賠責保険料の納付はリース会社が行ってくれるため、手間を省いてカーライフを送ることができます。
カーリースで車に乗る場合の保険は、自賠責保険と任意保険で扱いが異なります。
まず、自賠責保険にはリース会社が加入するのが一般的です。保険料の支払いもリース会社が行うため、車をリースしている間は、支払いや継続手続きなどをする必要がありません。
一方、任意保険はあくまでも任意のものなので、車を借りている方が希望に応じて加入します。どこの任意保険に加入するかは自由ですが、リース会社に紹介してもらうことも可能です。
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定額カルモくんの見積りや申込みはネットから簡単にできるので、手間がかかりません。
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さらに、納車時も販売店まで車を取りに行く必要はありません。ディーラーが新車を自宅や指定場所まで届けてくれるので、忙しい方でも手間を省いて車に乗り始められます。
定額カルモくんは取扱車種が豊富なのも特徴で、国産メーカーの全車種・全グレードから自分が好きな新車を選ぶことができます。限られた選択肢の中から乗りたい車を選ぶのではなく、新車を購入するときのように、自由に好きな車を選べる点が大きなメリットです。
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定額カルモくんには、契約期間満了後に車がもらえる「もらえるオプション」というオプションサービスがあります(7年以上契約の方が対象)。カーリースは車をリースする乗り方ですが、定額カルモくんの「もらえるオプション」を使えば、ローンを組まずに車を手に入れられるのです。
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カーリースの申込みには、リース会社の審査が必要ですが、定額カルモくんなら、審査に通るかどうか事前に試せる「お試し審査」を受けられるので安心です。
お試し審査は、いくつかの選択肢の中から、希望の車に一番近いタイプの車を選んで行います。お試し審査を利用したからといって、契約しなければならないわけではないので、気軽にチェックしてみましょう。
車の名義人とローン契約者が異なると、ローンを完済するまでは車を売却できないなど注意すべき点がいくつかあります。また、ローンで車を購入する場合は、頭金やボーナス払いが必要なため、それなりの出費も覚悟しておかなければなりません。
その点、カーリースなら月々の定額料金だけで、自分が好きな新車に乗ることが可能です。定額カルモくんなら、メンテナンスプランへの加入で、車検代や定期的に発生するメンテナンス費用も定額化できるため、車にかかるほとんどの費用を月額料金だけでまかなうことができます。手間も負担も抑えて車に乗りたいという方は、ぜひ検討してみてください。
メンテナンスプランについて詳しく知りたい方はこちら
※2022年3月15日までにこのリンク先のページからお申し込みをいただき、その後契約に至った方(契約日は期間より後でも可)
A:車の名義人とローンの契約者は基本的に同一です。ただし、ディーラーローンを利用した場合は所有者が信販会社や販売店名義になります。
A:自賠責保険は、車の所有者が加入しなければならない保険のため、名義は基本的に所有者と同一になります。ただし、ディーラーローンを組んで名義人が信販会社などになっている場合は、自賠責保険には使用者が加入します。一方、任意保険は、車の名義人とは異なる方でも加入できる場合が多くなっています。ただし、同居していない親や子供名義の車などの場合、断られる可能性があります。詳細は保険会社へ確認しましょう。
A:ローンを組まずに車に乗るなら、月々定額の料金のみで車に乗れるカーリースが便利です。定額カルモくんなら事前に審査結果を確認できる「お試し審査」を受けられるため、審査に通るか不安な方でも安心です。また、月々500円の「もらえるオプション」をつければ、契約期間満了後に車をもらうことも可能です。
※記事の内容は、2021年10月時点の情報で制作しています。