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Engadget Logo エンガジェット日本版 SIMフリーXperiaでもahamoが使えた。APN設定も意外と楽だった

NTTドコモの「ahamo」、KDDI(au)の「povo」、ソフトバンクの「LINEMO」、の新料金プランがスタートしました。

人によっては1か月に20GBも使うのか?と思われるでしょうが、料金が安くなっただけではなく、内容もシンプルでオプションサービスを押し売りされることもなくじつにシンプル。かつての2年縛りもなければ、キャリア仕様の端末も不要ということで、筆者もひとまず「ahamo」を契約し、手元にあるXperia SIMフリーモデルで使えるのかを検証してみました。

「ahamo」に対応する端末はかなり幅広く、ドコモの端末では最新の「Xperia 5 II SO-52A」や「Xperia 1 II SO-51A」から、古いものでは2014年に発売された「Xperia Z2 SO-03F」や「Xperia Z3 SO-01G」、「Xperia Z3 Compact SO-02G」あたりまでサポートされています。

他キャリアのKDDI(au)、SoftBank、UQ mobile、Y!mobileが扱うXperiaシリーズも、ahamoの動作端末として公表されていますが、最新のXperiaであってもグローバルモデル(海外端末)では通信できないといった事例も報告されています。

・ahamo動作確認端末一覧(Android)

ということで、今現在、国内で発売されているXperia SIMフリーモデルは、ahamoに対応しているのかどうか気になるところ。手元にある以下の4機種で検証してみました。

・Xperia PRO (XQ-AQ52)

・Xperia 1 II (XQ-AT42)

・Xperia 5 (J9260)

・Xperia 1 (J9110)

まずは、「Xperia 1 II (XQ-AT42)」と「Xperia PRO (XQ-AQ52)」について。

SIMカードトレイの位置は、Xperia全機種共通で、本体左側面の上部にあります。カバー兼カードトレイは本体と一体化しており、ツメをひっかけて引き出せるすタイプでSIMピンは不要。SIMカードトレイには2枚のSIMカードを収納できます。

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エンガジェット日本版 SIMフリーXperiaでもahamoが使えた。APN設定も意外と楽だった

Xperia SIMフリーモデルは、デュアルSIMモデルとなっているので、「SIMカード+microSDカード」、「SIMカード+SIMカード」で利用できます。

まずはシンプルにahamoのSIMカード1枚を挿入しました。

最初にAPNの設定を行う必要があります。「設定」→「ネットワークとインターネット」→「モバイルネットワーク」とタップした後、「アクセスポイント名」をタップして開きます(隠れて見えない場合は、詳細設定をタップすると表示されます)。

Xperia SIMフリーモデルの場合、あらかじめ国内で利用できるAPN(アクセスポイント名)が設定されているので、ahamoの場合は「SPモード(spmode.ne.jp)」を選ぶだけです。そして、ahamoのアプリで「切り替え(開通)手続き」をすれば無事完了。

「Xperia 1 II (XQ-AT42)」と「Xperia PRO (XQ-AQ52)」ともに、モバイルデータ通信と通話ができました。ahamoは本家ドコモと同品質の4G/5Gネットワーク・エリアを利用可能。ahamoのSIMを挿した「Xperia 1 II (XQ-AT42)」と「Xperia PRO (XQ-AQ52)」でも5Gをつかみました。

そして次に「Xperia 5 (J9260)」と「Xperia 1 (J9110)」で試してみます。

ahamoのSIMカードを挿入するところまでは同じで、「モバイルネットワーク」とタップした後、「アクセスポイント名」をタップして開くと、あらかじめ国内で利用できるAPN(アクセスポイント名)の設定がいくつもはいっているのですが、「SPモード(spmode.ne.jp)」がリストにありません。

ahamoのAPNの設定手順は次の通り。APNから[+]をタップして「アクセスポイントの編集」を開き、[名前]に好みの名前、(例:spモード、ahamo など)、[APN]に、「spmode.ne.jp」と入力して保存。設定済みのAPNにチェックを入れるとモバイルデータ通信が可能になります。

とここまでは順調だったのですが、いざ電話をかけてみようとすると、"モバイルネットワークが利用できません"と表示されて通話ができませんでした。そこで設定の「ネットワークとインターネット」→「モバイルネットワーク」にある「4G回線による通話」をいったんOFFにして改めてONにした後、再起動することで通話ができるようになりました。

もし同様の症状の方がいらっしゃれば試してみてください。

もちろん「Xperia 5 (J9260)」と「Xperia 1 (J9110)」は5G非対応のため4G(LTE)での接続となりますが、ドコモの安定した回線で利用できました。

このようにXperia SIMフリーモデルの最大のメリットは、国内の回線で安定した通信ができることです。ahamo対応端末リストには掲載されていませんが、つながらないかもしれないという心配もなく、国内の通信エリアで安定して利用できるのでオススメです。